カンナでリフレッシュ♪ 〜「手工具講座~かんな編」参加報告

カンナでリフレッシュ♪ 〜「手工具講座~かんな編」参加報告

もう使えないかな。汚くて使いたくないな。もう寿命かな。。。

そう思って捨てようと思っていたかつてのお気に入りが蘇る。。。こんな嬉しい事はありません。

 

今日は鉋の勉強会!ということで、使い古して、ケアがよくなくて汚くしてしまった木のまな板を持って工房に行って参りました。キッチンカウンターの端っこで、大きくて厚くて汚くてじゃまーと思っていたまな板ですよ!?それが、ほおずりしたくなるようなつるつるに仕上がる様を目の当たりに、いえ、自らのカンナさばきで蘇らせる事ができました。(もちろん、仕上げなどは講師の五十嵐さんのフォローが大です!) その模様をとくとご報告いたします。

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ね!ね!ぴかぴかつるつるでしょ!?まるで新品です。

 

★まずは鉋についてのお勉強から。

面取り鉋とか、際(きわ)鉋とか、底取り鉋のような木に細工をする用途のものは小鉋といって、そうではない、普通に広い面を平にすべすべに削る鉋を「大鉋」という。。。ご存知でした?どんなにちっちゃくても、平面を削る鉋は大鉋。へぇへぇへぇ!へぇボタン3つ!

鉋の刃が2枚のものが多いですよね。メインの刃を鉋身、2枚目の挟むようなやつを裏金といいます。この裏金の意味、知ってます?固定するためでしょ?ぶぶっー。違うんです。木の面には順目と逆目があって、鉋は順目で綺麗にスムーズに削れます。逆目だとちょっと刃にひかかりがあって綺麗に削れないんですが、刃にひかかりができないようにするために裏金があるといいんですって!へぇへぇ!へぇボタン2つ。

鉋の刃を引っ込める方法。。。鉋の台をトンカチで叩きますよね?叩く位置、わかりますか?

鉋の台の台がしら(下図参照)の部分をたたくことは鉋を触った事ある人はなんとなくでも知っているとは思うのですが、台がしらでも台の端や角を叩くのもなんとなくやってるかと思います。

 

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これを間違って台がしらの角じゃなくて、どまんなかを叩くと台が割れちゃうんですって。(もちろん叩く力にもよるんでしょうけど)これもしらなかった〜。へぇへぇへぇへぇ!へぇボタン4つ!

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★練習をいっぱいしました。

今回、この刃の出方がどの程度だとちょうどよく削れるのか、しっかり練習しました!ここが自信なかったんですが、実践でなんども試して行くのが一番ですね。

五十嵐さんがこんなトレーニング用のキットを作ってくださいました。

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こうやって格子のように組んで、高さの合わないところを鉋で削って調整します。

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これ、いい練習になります。よく研がれた刃のかんなで削ると気持ちいいくらいに綺麗に削れます!腕が上がった気がします(錯覚?)

これ、鉋と一緒にしてスターターキットとして売ったらいいのに〜。五十嵐さん、どうでしょう?

実際、こんなに鉋を使ったのは初めてでした。よく研いだ鉋って、こんなに気持ちよいものだと思いませんでした。それに、クランプ止めしなくて削れるように、作業台に鉋用のひっかかりの治具を作ってくれた五十嵐さん。これもちょー便利!

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★午後はひたすら実践です。

私は先述のまな板。ひたすら削ります。もんどさんはお風呂の蓋!なんと厚いひのきの板6枚を蓋にしていらっしゃるそう。結構な重量で、これを頑張って持ってきたもんどさんにも感心しましたけど、りかっぴぃは何よりも、桧の板を使うもんどさんのライフスタイル☆がとても素敵だなぁと感じ入ったのでした☆

何はともあれ、ひたすら削ります。五十嵐さんも大、大、大協力してくださって、

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けずるけずるけずる。。。

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削りくずもこんなに。。。(,, ゚Д゚)

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★その成果がこれ!こんなに綺麗に削れて大満足のもんどさん

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★そして、私のまな板。。。

実はこんなに汚かったのです。管理が悪いのをばれてしまうし、料理好きの風上にもおけない!と言われそうで恥ずかしくてあまり写真出したくないです。

が、そこ、目をつぶって恥を忍んでお見せします。さて、この部分、5mmくらいスライド丸ノコでカットして

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削りまくる削りまくる削りまくる。。。真ん中が凹んでいるので、端の方から削っていきます。

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凹んだところを削るためにも端の方は凹んだところと高さが揃うまで削りまくらないといけない。。。

だいぶ真ん中にも鉋の刃があたるようになってきました!でも、まだ削ります、削ります。包丁で彫り込んでしまったような傷もあるので、なかなか終わりが見えない。。。見かねて五十嵐さんも手伝ってくださいます。かなり深い傷も、私はこれくらいでいい、とさっさと諦めているのに、五十嵐さんは傷がなくなるまで削ってくれました!

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そして。。。じゃぁぁぁあ〜ん!!1

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この真っ平らで、傷も無く、すべすべつるつるのまな板が出現しました。何これ!新品?

大満足の仕上がりとなりました。自分のものだから、ガンバルのは当たり前だけど、傷が消えるまで更に削りあげてくれた五十嵐さんのクオリティへのこだわりは素晴らしかったです。(ってか、だいぶやっていただいて、ありがとうございました。)

よく研磨した刃で削ったまな板。作業のしやすさもありますが、仕上がりが全然違うんですね。メンテナンスの大切さを実感した一日でした。明日、二の腕の筋肉痛とともに、感覚を思い出して心に刻もうと思います!