3/25(月) 測定工具WSの報告 №1

3/25(月) 測定工具WSの報告 №1

 

こんにちは、和信ペイントの緒方です。

今日は練馬KAKURI工房で、
シンワ測定さんの「測定工具ワークショップ」に参加してきました(*^_^*)

ちょっと待って何それ聞いてないよ (゜ロ゜屮)屮
って方、ホントにごめんなさいm(_ _)m
今回のWSは、リーダーさん限定開催だったんです(>_<)

リーダーたる者測定ぐらいちゃんとやらんかいという角利産業様のお叱りで
ぢゃなかった。
ちゃんとした測りかた覚えてより良い物を作ってねという角利産業様の紹介で、
シンワ測定の社員さんが直々に、測定の基礎を教えてくれたんです(*^_^*)

・・・誰ですか、聞いたことないとか言ってるの!
シンワさんと言えばあのシンワさんですよ!

なんてね。緒方も実はお名前はしっかり覚えてませんでした。
覚えてたのは、このペンギンさん。

あー! って声あげた人もいるんじゃないかな?
意識して選ばなくても、気がつくといるペンギンさんです。
ゆるキャラじゃないので名前はないんだとか。ざんねーん(・ω・)

 

そんなわけで、測定WSだったのです。
今回特に力を入れて説明してもらったのが、曲尺と丸ノコガイド定規。
まずは第1部の曲尺から。

曲尺とか差し金とか、いろんな呼び方がありますが、 要はコレ(↓)です。

この方、講師の鷲尾さんです。
・・・あ、顔出しOKか聞くの忘れた・・・(^_^;)
もう出しちゃったので、許してやってくださいm(_ _)m

 

このL字の定規、皆さん見たことありますよね?
そう、直角が簡単に引けるアレです。
でもそれだけじゃない! 隠された能力があるんです!!

まず、基本的な情報から。
曲尺は、長い方を「長手」、短い方を「妻手(短手)」と呼びます。
使うときは、長手を左手で持って、左手だけで押さえて使います。
(注・右利きの人の場合です)

どうして左手1本で持つのか。
コレを使うときは大体何かのサイズを測っているので、
右手は印をつけるために空けておくんです。
確かに、両手で押さえたら印がつけられない・・・。

左手で長手を持ち、妻手が右にある状態を「表目」、
その裏面を「裏目」と呼びます。
裏目にはいろいろと秘密が隠されてたりするんですが、それは後々で。

曲尺には長い歴史があって、その歴史を今に受け継いでいるものと、
時代に合わせて変えていってるものと、両方あります。
尺目かミリかの違いも勿論ありますが、見逃しそうな違いが、その断面。

断面を撮り忘れたので分かりにくいですが、これ、真っ平らじゃないんです。
両端は少し浮いていて、中央部分もまたちょっとヘコんでいます。
極端な例えを出すと、殻付きのピーナッツみたいなイメージです。
・・・分かりにくいかorz

両端が浮いているのは、印が滲まないように。
昔は墨汁で印をつけていたので、隙間がないと線が滲んでしまうため、
こんな形になったそうです。

中央部分がヘコんでいるのは、片手でも押さえやすいように。
わずかな凹凸ですが、あるとないではやはり違います。

さらにシンワさんの曲尺には、こだわりポイントが。
メモリの辺りはちょっと白っぽくて、中央部分は光ってますよね?
これ、反射を抑えることで目盛りを読みやすくしてあるんです。
つやを抑えるためにごく細かい傷をつけているんですが、
全体にこれをやってしまうと、今度は汚れが入り込んで落としにくくなる!
だから、お手入れしやすいように中央部分はピカピカのままなんです。

職人さんに長く使ってほしいステンレス製の曲尺は、
メモリを彫り込んで黒色クロムメッキを施してありす。
余程のことをしないと落ちないこのメモリ、
道具を長く大切に使いたい人にはピッタリですね~(*^_^*)

逆に現代風に変化して生まれたのは、断面を見ても凹凸のないタイプ。
こちらは鉛筆やシャープペンなどで線を引く現代に合わせて作られました。
昔ながらの隙間があると、鉛筆などでは逆に線が歪んでしまうんですね。

 

さて、いよいよ使い方です。
その1、直線が引ける! ・・・当たり前か。
その2、直角が簡単に出せる! ・・・歪んでなければね。
その3、簡単に15mm幅の平行線が引ける!

ここら辺から補足しようかな。
この15mmという長さ、曲尺の幅なんですが、ほとんどの物が15mmだそうです。
もともとは一寸の半分である五分(ごぶ)から来ています。
建築ではよくこの五分という単位を使う機会があり、曲尺の幅として定着したとか。
一寸は、メートル法に直すと30.3mm。その半分だから五分は15.15mm。
だからこの幅を活用すると、簡単に15mm幅の平行線が引けるんです!

さて、続けますね。
その4、長手を曲げて曲線も書ける!

ステンレス製限定です。鉄製は曲げたらそのまま形を覚えてしまいます。
当然、無理に曲げれば歪みますので自己責任でお願いしますね。
なお、1人では曲げることしかできないので、2人かがりでしか線は書けません。

その5、材料の凹凸を調べられる!
その6、2丁使えば材料にねじれないかを調べられる!

まず1丁を下から当てて凹凸がないかを確かめ、
もう1丁を上から当てることで歪み・ねじれがないかを見ることができます。

直角を出すときも歪みやねじれを見るときも、
曲尺がきっちり直角になっていることが非常に大切です。
その確認方法は、こんな感じ。

 

まずはL字状に押し当てて、横と縦の線を引く。
そのままクルリとページをめくるようにひっくり返して、
横の線がまっすぐになるようにして、もう一度横と縦の線を引く。
このとき引いた縦のラインが平行なら、垂直です。

まだ続きますよ~。
その7、ほぞ穴の深さを測れる! ・・・物もある。

ほぞっていうのは、木組みで物を作るときに彫る溝です。
図にするとこんな(↓)感じ。

この穴の深さを測るときに便利なのが、このメモリ。

これ、裏目にあるメモリの1つなんですが、端から15cmの位置まで振られたメモリです。
1番端からメモリが始まっているので、穴の中に差し入れれば深さが測れます。

さて次。
その8、円の直径を測ると円周が分かる!

裏目にるあメモリの内、「丸目」と書かれたメモリを使います。
円周率(3.14)で本来のメモリを縮小してあり、
直径を測るだけでその円の円周がパッと分かってしまうんです。

どんな時に使うのよって方、ちょっと考えてみたください。
円筒形の物をラッピングするのに、何センチの包装紙がいるか、
実際に当てて確かめなくても、直径を測るだけで分かっちゃうんです。
空き缶をリメイクして何かを作ろうとしたときに、
巻き付けるのに必要な材料の長さがパッと分かったら、簡単でしょ?

では次。
その9、丸太から取れる最大サイズの角材の幅が分かる!

さすがに丸太から角材を切り出すDIY女子は少ないと思いますが・・・(^_^;)
やはりこれも裏目にあるメモリを使います。「角目」というメモリです。
本来のメモリを√2倍(1.414倍)にしてあるメモリです。

角目で直径を測ります。大体10.6ぐらいかな?

実際に四角を書いてみます。1辺の長さは・・・10.5cm。誤差少ない!

でもコレが何の役に立つわけ? と思ったそこのあなた!
45度の角度を簡単に書ける、というメリットがあるんですよ!

表目のメモリを使って、2辺の長さが同じ三角形を描けば、
そこに生み出される角度は45度なんです!

45度にカットした木材を合わせれば、90度になります!
組み合わせて簡単に垂直にできるってことなんです!

まだあります!
その10、等間隔に区切るのが簡単! ・・・普通の定規でもできるけど(^_^;)

実際の幅から割り算するのではなくて、メモリを使ってパパッと区切れます。
何等分でもOKです。偶数でも奇数でも関係なし!

区切りたい物の両端にメモリを当てますが、この時にポイントが。
片側は0、もう片側は区切りたい数の倍数のメモリにします。
5等分なら5の倍数、3等分なら3の倍数に当たる数字を端に合わせるんです。
あとは、その倍数の位置に印をつける作業を2回やるだけ。
つけた印に沿って線を引けば、あっという間に区切り終わっちゃいますよ♪

 

さて、ここまでが第1部、曲尺についてです!
・・・わぁ、長~い・・・(_ _;)
このまま第2部まで続けるとちょっと読みにくいので、一度ここで切りますね。

この曲尺について説明を受ける内に、「こんなの欲しい!」という要望が。
その詳細は・・・秘密❤ です。
ここに書くとライバル社さんにも情報行っちゃいますからね。
いずれシンワ測定さんから女子部の意向を汲んだ新製品が出るかも~(*^_^*)

第2部は丸ノコガイド定規について。
その種類と使い方を教わり、実際に試した方もいました。
できるだけ早く、続きもUPしますね~(^o^)/

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