【関東】7/18木工&ペイントWS 報告

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なんちゃって洋書 (練馬KAKURI工房)

「なんちゃって洋書づくり」のワークショップについて報告いたします。

7月18日10時20分、練馬のKAKURI工房に集合しました。

当日は講師初体験というそのきんぐさんとサブリーダーのムーミンさんの指導のもと、

いつものように楽しく作業を進めます。

今回は2冊分の洋書(?)を完成させました。

ところで「なんちゃって洋書」ですが、これはただの分厚い板をレトロな洋書本に変身させるという木工マジックなんです!

 

まずは、前小口の部分を白くペイントするところからはじめます。

そこに彫刻刀で筋目をつけると、まるでたくさんの紙がきっしりつまっているかのように見えるから不思議。

 

次に綴じの部分の凹みを演出する為、筋目をカッターでつけます。

その際、別の木を本に平行にあてて、切れ目の方向がまがらないように気をつけます。

一気に最後まで引くことは無理なので、何度か繰り返しカッター先を入れていきます。

そして筋目の仕上げとして、角利さんの「ミニ鉋(カンナ)」を使いました。

こんなちっちゃい鉋を見るのは初めてでしたが、これが仕上げに使うのにはピッタリだったんです。

 

ところでこの「なんちゃって本」ですが、室内だけでなく、お庭のエクステリアとして使いたい場合も考えて、雨にぬれても大丈夫なようにと、下地剤の「ガードラック・ラテックス」(和信)を塗りこみました。

 

次の工程は、本の表紙部分を塗る作業です。

私が選んだのは、バターミルクペイント(角利)のあづき色とHIPペイント(カラーワークス)の紫色でした。

自分としては子供の頃大好きだった布製ハードカバーの『世界文学全集』になつかしさがあって、無意識にその本の色に近づけてしまいたくなるようです。

ついでになりますが、ダメージ(かなり古びた感じ)にしたい場合は、下地に白っぽいペイントを塗っておいて、その上に(ダメージを入れたい部分だけ)糊を塗り、仕上げのペイントをさらにかさねます。

最後にダメージしたい部分だけをスポンジでこすって、傷をいれます。

 

ダメージではなくて普通の古びた洋書にしたい場合には、下地を入れずにペイントします。(私はこちらを選びました)

塗装が乾いたあとに仕上げでちょっとヤスリでこすると、いい感じに古さがでます。

どこにヤスリを入れるかは、製作者が「この本はこういう感じに古びていって、ここは一番すれちゃった部分・・・」などと自分流の想像力を働かせるといいのだそうです。

 

最後に表紙のタイトルやイラスト部分を検討します。

ここでムーミンさんがトールペイントのやり方を紹介してくれました。

目の覚めるような美しいバラのお花を、目の前で一瞬にスラスラっと描いて見せてくれて、まるで魔法のよう。

 

そのほかにもたくさんの種類のスタンプも用意してくださっていて、どれも素敵で目移りしてしまいます。

さんざん迷った結果、英文字のロゴとシャンデリアのイラスト、背表紙には小さいウサギ形のスタンプを金色に彩色して押すことにしました。

 

途中、色々と小さなミスをしでかしましたが、ムーミンさんいわく「これもひとつのってことで(´∀`*)」という言葉に励まされ、なんとかやり遂げることができました。

ミスも味・・・やっぱり『レトロ』っていいなぁ~♪

 

こうして最後の仕上げにブライワックス(角利)をササッと塗りこむと、アラアラ不思議。

たとえ「なんかちょっとイマイチ?」と感じていた作品でも、このひと塗りで驚くほど素敵に変身するのです!

なので、もしもこれから「なんちゃって洋書」にチャレンジしてみようと思った方は、最後まで投げ出さずに頑張りましょう(笑)