フローリングの補修にチャレンジ★
こんにちは、naruです。
このたび、「THE 床 DIY」 コンテストで女子部賞を頂きました。
わぁ~い、有り難うございます\(^o^)/
せっかく評価して頂いたので、もうちょっと詳しく作業工程をお伝えしたいと思います。
(写真はクリックすると大きくなります)
じき築30年になるダーリンの実家、リビングの掃出し窓の辺りのフローリングが、経年劣化でボロボロになっていました。
さすがにココまでくると張り替えなのかなと思いつつ、naruが尊敬する塗料の師匠、
和信ペイントの緒方さんに写真を見せて相談してみると、 「木なら直せる」 との事。
この床、一枚板(無垢材)だと思っていましたが、見ると剝け方がべニア板みたいだけれど、ボロボロの部分を剥がすと、下は同じ模様???
私には、これが無垢材か合板かも分からないんです。
べニア(合板)でも直せるのかな?と思ったら、べニアも木だと言われました。
ド素人の私に、できるのか?自分の家じゃないし、取り返しがつかなくなったらどうしよう?という不安もあり、1年2年と過ぎて行くうちに、状態は更に悪化していました。
この年月が、私を成長させて・・・
すみません、ウソです。(≧▽≦)
訪問の度に気にしている事に飽きちゃって、え~い、やっちゃえ~ってなった訳です。
さて、まずは中途半端に剝けた皮のような部分を、思い切って全部剥がします。
ペリペリ~と簡単に剥がせますが、調子に乗っていると木が刺さるので、要注意です。
実は木の床材に使われているのは、「複合(木質)フローリング」 が9割以上、と言われている事を知りました。
「複合フローリング」とは、基材である合板に天然木を薄くスライスした「突き板」を表面に張って塗装したものです。
表面材の厚みは、通常0.3mm~1mm。
2mm~3mmクラスや元の木の種類によっては、それなりのお値段になるようです。
話は戻って、悪くなった部分を剥がし終わると、次は研磨です。
ここで、ブラックアンドデッカーのマルチエボ登場~★
本体一つでヘッドの交換をすれば、ドライバーやジグゾー、サンダーなど何通りにも変身する、便利なお気に入りの電動工具です。
サンダーをセットし、表面だけ色がついているんだな~なんて思いながら、段差が無くなるまで研磨をしていきます。
人力ではかなりの作業ですが、電動工具なら楽チンなハズ♪
だったんですが、マルチエボのサンダーって、トリガーを引いている時しか動作しません。
これが、長時間だと結構キツイ。指が痛い~。(>_<)
なんかホコリの詰まったドライヤーみたいに火花も散っているし・・・、オーバーヒートで壊れそうでドキドキでした。
こんな場合は、動作が固定できるスイッチのついたタイプで電源コード付きの方がパワーがありそうです。
乾いて劣化した部分はポロポロと剥がせましたが、木目が無くなるくらい下の層になると剥がしにくくなります。
この段差を塗装でカバーできるの?と、半信半疑で始めていましたが・・・。
この辺になると残った部分との境目は、段差が気にならなように、馴らすように研磨します。
剥がし過ぎて、合板のツル~ンとした面が多くなるよりは、あとでた~っぷり、ニスでコーティングするので問題なし♪ (多分・・・)
だから早めのお手入れが大事ってことですね。
研磨作業が終わると、着色です。
とはいえ、種類が多すぎて何を選んだらいいのか、さっぱり分からない。
でも、私には緒方さんがついているから、大丈夫です!
まずは和信ペイントの水性ポアーステインで木部を着色し、乾燥したら水性ウレタンニスで保護して完成です。
ダーリンの実家には赤ちゃんもいるので、塗料は「食品安全法に適合した安全なもの」にこだわりました。
スポンジ刷毛を使えば刷毛目を気にせず、均一に塗れるので、簡単です。
床は濃い茶色なので、ポアーステインの「チェスナット」をぬりぬり♪
ところが・・・あれ?
まさかの2色使いに?
下地の色もあるのでしょうが、やはり容器にプリントされた色では、わかりにくいですね~。
何度か重ね塗りしたら濃くなるかな?という労力も無駄に終わり、この日は断念し出直すことにしたのでした。
緒方さんいわく、「チェスナット」は栗の木だから、「甘栗色」、なんだそうです。
この上に濃い茶色のウレタンニスを塗ったら、どうにかなるんじゃないかと思ったのですが・・・。
下地を生かす塗料であるニスは、何度塗っても下の色を濃くすることは無いので、赤は赤なんだそうです。
後日、明るい時間に見た床は、乾燥して更に明るい色になっていました。
和信さん、和名でも表記お願いします・・・(T_T)
もう一度これを削り直し、今度は「オーク」で着色。
色は混合できるというので、念のために「オリーブ」も用意したのですが必要ありませんでした。
ポアーステインの乾燥を待って、もう一か所の掃出し窓の下もやる事にしました。
完全に乾いたところで色を確かめて、次は保護の為のニス塗りです。
今回の色では、だいたい合っていたので、水性ウレタンニスの色は、透明の「つや消しクリアー」にして、「塗り」→「乾燥」→「研磨」、を繰り返し、保護膜の厚みを増していきます。
初めは木が塗料を吸うので、たっぷり塗って乾燥したら軽く表面を優しく研磨して、ザラザラ感を取り除きます。
これを、気が済むまで 何度か繰り返せば、完了です。
乾燥するとつや感が無くなり、いい感じで馴染みました。
塗料の 「つや消し」、と 「つや有り」。
重ね塗りする時は、最後にどちらを塗ったかで仕上がりが決まります。
塗料の選択で悩んだのは、ここ。
窓際は、色が褪せてツヤもないのですが、部屋の奥の方はワックスのせいなのか、少し黒光りしているんです。
もともとは、どっちだったんだろ?
今回補修したところ、となりの板、部屋の奥の方、と、床の色にグラデーションがついているのは、見なかった事にしようと思います。
お義母さん、すっごく喜んでくださったし~、いっぱい褒めて頂きました。\(^o^)/
おしまい。
PS. お義姉さんが、「1階のリビングもボロボロよ~♪」
おお~、すばらしい!
丁寧なレポで非常に参考になりました!
そういや、同じ感じでロッキングチェアの再塗装をしました。
床や建具もこうやって再塗装すれば見違えりますね!
お疲れ様でした~❤
ゆうさん、参考になると言って貰えて嬉しいです。
このくらい傷んでいても、案外簡単な手順で直せることをお伝えしたかったんです♪
これすごいね~。
複合フローリング、表面削っても木目がちゃんと出るんだね。表面はがしたら、合板でてきちゃうのかと思ってた。
手間かかりそうだけど、全面塗装しなおしもできるかもね。
makinさん、合板が出ちゃうまで削る事になっても、色が濃いめだと目立ちにくいようです。
白木でも案外イケるのかもしれません(^ ^)
上手くいったようで何よりです(*^-^*)
木質系フローリングの場合、合板であっても「木」が材料であれば塗り直しができます。
薄い「つき板(化粧板)」の層がなくなるほど研磨すると、見た目も悪くなってしまいますが、naruさん、上手いこと研磨しましたね!
要注意なのが、プリント合板のフローリング!
こちらは印刷した紙が表面に貼ってあるだけなので、削ると木目も失われます(>_<) ちゃんと「木」を使ってある材料は、お高いけど補修して再生が可能。 プリント合板は安くてお手軽だけど再生できない(今のところ)という感じです。
i-ogataさん、有難うございました。
3年前に相談して、福岡への転勤で頓挫していたのがようやく実現しました。
ニス塗りWSで教えて頂いた事がとっても役立ちました。
naruさん、頑張ったよね〜
既存の塗装を剥がすのって、ほんとたいへん。
私のマルチエボのサンダー、壊れたもん。。。
ほんとお疲れさまでした!
とてもいい仕上がりだから、達成感も高いよね。
良い物は手入れに苦労はあっても苦労のしがいもあって、
結果お得なんだろうと思うんですよね(経済的にも、人生総括的にも)
続きもガンバってね!
りかっぴぃ、私のサンダー、危なかったんですね〜。
メンテナンスが出来るものを選ぶ事も大事だと思いました。
続き…(^◇^;) もう少し暖かく なったら頑張りますか〜
naruさんの報告とi-ogataさんの説明で、とってもよく理解できちゃいました!
お家のDIYって、やっぱり『補修』部分が大きいよね。
いい物は修復できるという事の、証明のようにも感じました☆
らんじゅさん、こうなる前のお手入れがオススメですが、その時は是非やってみて下さい!
日本も外国みたいに、おばあちゃんがお家のペンキ塗りしている光景が、普通に見られるようになりそうですね♩
naruさん、スゴイ記事をありがとうございます!
実はうちのリビングのフローリングもかなり傷んできて、どうしようかずっと悩んでいたんです。
メーカーさんに聞いたら、床の貼り直しは100マン単位のコストがかかるって言われて、どうしようもなくなるまで我慢するしかないか・・・って思っていました。
これを見て、もしかしてDIYで頑張れるかも・・・って希望が持てた瞬間でした。
syukuko8さん、是非やってみて下さい!
最初の色合わせが決まってしまえば、ガンガンやれます!
削り取る研磨は#80位の粗目のサンドペーパーで始めました。
ニスが乾いたら、#240以上の細目のサンドペーパーで優しく撫でて、数度繰り返し最後はかけません。
なるさんの丁寧な仕事ぶりが目に浮かんできます。
とくにこの場所が痛みやすいので悩まれている方も多い気がします。
素材をしって、材料を知って使い方を知る。
全部が伴って住まいのメンテナンスですもんね~
それにしても、本当にi-ogataさんの的確なアドバイスには毎回惚れ惚れします。
有難うございます。
おっかなびっくりで始めましたが、失敗してもやり直しが出来たので、だんだん気が大きくなりました。
部員の皆さんだったら、このブログで質問すると、アマプロ、どなたかが助言して下さるので、頼もしいです!