☆クラックメディウムを使用したクラッキング塗装を学ぼう!!WS

☆クラックメディウムを使用したクラッキング塗装を学ぼう!!WS

11月29日(金)、上野のターナーカラースパイスさんのショールームにて、クラッキング塗装のワークショップが行われました。

(※今回は私のどうでもいい情報が前半にあるので、直接WSの内容のみを知りたい方は後半部分のPart2までスクロールしてからご覧ください)

 

Part1

今回WSが行われたターナーカラースパイスさんは、<AKI-OKA ARTISAN>というエリアの中にありました。

どんなところかはまったく知らずに地図を見ながら行ったところ、JRの高架下ですが『うわぁ~、メッチャおしゃれ!』

なんてインパクトのある場所なんでしょう!131129_1326~0001

 

このAKI-OKAとは「秋葉原と御徒町の中間にある場所」、ARTISANとはフランス語で「職人」という意味だそうです。

実はこの周辺には、昔からたくさんの職人さんが住んでいました。

こうした「ものづくり」の土壌を生かしてクリエーターによる店舗を集合させ、古さと新しさを融合させたのがこのAKI-OKA ARTISANなのだそうです。

皆さんも一度訪問してみてはいかがでしょうか。

きっと地味で陰気なイメージの高架下をこんなに素敵に変身させて、JRもなかなかやるじゃないかって思いますよ。

 

すみません、前置きが長くなって・・・

肝心なWSの話題に移りますが、いつも注意散漫な私は、今回も大チョンボをやってしまいました (^_^;)

他の参加者の皆さんは額縁だとかポット鉢だとか、小さくて可愛らしい小物を持参しておられたのに、私だけは(ド、ド~~~ンと)存在感あり過ぎの大きなブツを持参してしまったんです。

まわりの方々は目をまるくされ、「あれ、大きさは20センチくらいまでじゃなかった?」と言われたりして、赤っ恥状態に (。・・。)

またある人からは「それ、パイ生地を伸ばす為の台ですか?」などと聞かれたりもしたんですが、実はこれ、ミニテーブルの脚の部分をはずして持ってきたものだったんです。

 

むかしイケヤで2500円くらいで買ったんですが、白い樹脂で出来ています。

軽くて持ち運びに便利(しかも運ぶ時に都合いいように手をさし入れる穴まであり)、とっても重宝していますが、唯一の欠点は黒ズミが取れないこと。

洗剤やなんかでゴシゴシこすってもダメ。

そうこうしているうちに、歳月と共に『イケてない』感じになってきました。

そこでこのチャンスに、テーブルに塗装をしてかっこよくしようと思い立ったわけです。

こうして何も考えることなく、ものすごく大きなバッグに入れ、はるばる千葉から『ヨイショ』とかついできました。

 

以上、私の言い訳にならない言い訳でしたが・・・

WSの際に、他の方々はご自身で早々と作業を終えているというのに、私ひとりが講師の遠藤さんを独り占めして手伝って頂きました。

いや、手伝って頂いたというよりは、最後はほとんど遠藤さんにやっていただいたような・・・

ということで、長々とつまらないお話をしてしまいましたが、では次に具体的な作業の内容についてのご報告をいたします。

 

Part2

ところで皆さん、ディズニーランドが『エイジング塗装』の先駆者だったってこと、ご存じでしたか?

そういえばディズニーランドの中を散策すると、アニメの世界が主流のはずなのに全然子供っぽい感じがしませんよね。

むしろ大人でも充分満足できるような本物の雰囲気を感じます。

実はディズニーでは、アーリーアメリカンの雰囲気を出す為、塗装の際にエイジング技術を駆使していたんです。

そしてこのターナーカラースパイスさんも、ディズニーランドの施設のエイジング塗装にかかわっているということでした。

(なにげにスゴイですね!)

 

そして本日の講師である遠藤さんもエイジング塗装の『スゴ技職人』です。

ついでですが遠藤さんもブログをアップされていて、我々のWSも取り上げてくださったので、良かったらご覧になってみてください。

(※遠藤さんのブログ)ターナーカラースパイスのつぶやき

http://shop.plaza.rakuten.co.jp/turner/

今回のWS報告については、私の作品の制作過程を中心にご説明することをご了承ください。(実は他の人の工程を観察する余裕がなかった)

 

①    素材が樹脂なので全体にヤスリがけをしてから、下地材に「ミッチャクロン」を使用します。

「ミッチャクロン」は薄めずにそのままを刷毛で塗りました。(乾燥時間約15分)

 

②    今回は屋内用の水性塗料を使用、最初にアイボリーサンド色のカラーを塗り、ドライヤーで乾かします。(2度塗り)

クラッキングメディウムを塗りますが、これは乾かし具合が勝負です。

指で押すとちょっとだけペタッとくっつく感じはあるけど、だからと言ってくっつき過ぎないという(微妙な)加減になるまで乾かします。

 

③    黄玉色(こうぎょくいろ)を上塗りすると、アラアラ不思議。

クラッキングメディウムの影響で、塗るのとほぼ同時に毛細血管のようなひび割れ模様が出現しました。

ところがこの塗り方が、意外と難しいんです。

筆を重ねるとその部分だけ色落ちしたりと、失敗続き。

この際の筆づかいは、かなり難易度が高いと思いました。

 

黄玉色をなんとか塗り終えたものの、仕上がりを見ると全体の感じがぼやけてしまって、どことなくメリハリがありません。

そんな私をそばで見ていた遠藤さん、「こりゃほっといたらイカン」という気持ちになったんでしょうか?

そのあとはほとんど私につきっきりになりました。

 

131129_1228~0001④    遠藤さんは「この色はどうですか?」とローアンバー色の塗料を勧めてくださり、固めの刷毛につけると、ダイナミックにシャッシャッと上に重ね始めました。

するとみんなからは「さっきよりは随分良くなったよ」という声が・・・

でも私の心の声は(なんかまだ違うんだよなぁ~)

遠藤さん、私の納得いかない様子を見抜いたのか、「私に任せてもらっていいですか?」と言ってくださいました。

(もちろんです!  私としては既にどうしたらいいかわからなくなっていました)

 

⑤    遠藤さん、再度クラッキングメディウムを塗ってから、一番上に最初に使ったアイボリーサンドをかさねました。

そしてマスキングテープをつけたりはがしたりしているうちに、なんと木地の溝が出現。

すごい! まるでマジックです。131129_1234~0001

 

⑥これが以前のチャチな樹脂製のテーブルだったとは到底思えません。

完全に木材で作ったテーブルに見えます。

すごい、すごすぎる。

私の期待していたエイジング塗装をはるかに超えた素晴らしい作品ができあがりました。

このテーブルでコーヒーなんか飲んだら、おいしそうだぁ~♪

本当に嬉しいッス

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遠藤さん、このたびはありがとうございました!

それから今回のWSのまとめ役をやってくださったリカッピーさんにもspecial thanksでございます。

 

こんなにお世話になったのに、ターナーカラースパイスさんからは更に素敵なおみやげが・・・

なんと今回驚きの魔法を見せてくれたクラッキングメディウム(!)と米ぬかのワックスをいただきました。

参加者はみんなニコニコ、心ウキウキ、その後のランチタイムが大盛り上がりに盛り上がったのは言うまでもありません。

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