古材再生でテーブル作り・・・のお手伝い? №4

古材再生でテーブル作り・・・のお手伝い? №4

 

こんにちは、和信ペイントの緒方です。

元・足場材を使ったダイニングテーブル作りをするにあたって、makinさんから「何を塗ったらいいかな」と相談されてる内容のご紹介、第4弾です(^o^)/

過去の記事はこちらから ⇒ 古材再生でテーブル作り・・・のお手伝い? №1

 

 

非常に申し訳ないんですが、今回もまだ塗装には踏み込みません。
塗装する前に知っておいたほうがいいことを、まとめてご紹介していきます。

 

 

1.時間に余裕があるときに塗る!

よく使うものを塗り直そうとしている場合は、要注意です。
塗るだけなら数分で済みますが、その後、乾くまで使えない状態になります。

よくあるケースだと、食卓に塗ってしまって、食事の時間までに乾かない(+_+)
お店の休業日に慌ててやって、営業時間に間に合わない(+_+)
すぐできると思ってたら乾かなくて、宿題が提出できなかった(+_+)
・・・最後のは違うか。

なんとかしてよ~! と泣きつかれても、
時間が経つのを待つしかないんですよ、ホントに・・・(_ _;)

塗料の場合、容器に大体の乾燥時間は書いてありますが、
書いてある時間+2~3時間は、余裕を持った方が安全ですよ(^o^)/

 

 

2.天気のいい日を選ぶ!

塗装に適しているのは、暑すぎず寒すぎず、
湿度も高すぎず低すぎず、強風の吹いていない日です。
・・・改めて書き出してみると、なんて贅沢な(^_^;)

人が過ごしやすい環境が、結果として塗装にも適しているんです。
季節で言うと、春と秋ですね。

強風を避けるのは、乾く前に埃だらけになるからです・・・。
優しい風なら、換気のためにも歓迎ですけどね。

一番避けた方がいいのは、雨が降ってる日。
湿気のせいで乾きにくくなる上、ニスの表面が白く濁ってしまうことがあります。

カレンダーだけを見て、この日に絶対塗るぞ! と決めるのではなく、
週間予報とカレンダーを見ながら、
この日がよさそうかなー、ぐらいに予定を立てた方がいいですよ。

 

 

3.汚れてもいい格好をする!

塗料が服につくと、まず落とすことができません。
お洗濯のプロなら、何かワザを持ってるかもしれませんが、
緒方が試した限りはダメでした(T-T)

レインコートを着るから大丈夫って話も聞きますが、
真夏は暑いですよ~ホントに・・・。

万が一汚れても、心底泣かずに済む服&靴を選んでくださいね。

 

髪が長い人は、後ろでまとめておくことをお勧めします。

万が一髪についてしまったら、慌てず騒がず、
髪の束を持ち上げて、乾いた布を押し当てるように拭いてください。

うすめ液を使うのは、髪にダメージを与える可能性があるかもしれないので
避けた方がいいかもしれません。

シャンプーをするときに櫛をお風呂場に持ち込んで、
毛先からちょっとずつ梳かしてあげると、案外落ちちゃいます。

飛沫程度であれば、乾いてから髪の毛に沿って引っぱるだけでも取れますよ。
糸に通したビーズを引き抜くような感覚で、するっと抜けちゃいますので。

 

 

4.周りをしっかり保護しておく!

これは塗る直前にやることになりますが、
どうやって保護するかは、考えておく必要があります。

汚したくない場所をビニールなどで覆っておくのが一番有効です。
ちょっとした塗装だけなら、新聞紙を敷いてもいいですが、
大量にこぼすと、下まで浸透します。

 

汚れても拭けばいいやーと思っている方は、正直甘いです!
コンクリートや石に塗料がついてしまって落とせない、どうしてくれる!!
って方、意外といるんですよ・・・。

ちなみに、コンクリの場合はどう足掻いても落とせません。
染み込んでますので・・・。
石の場合は、表面にくっついた程度なら、
乾いてからつつけば落ちますが、染み込むと・・・アウトですね。

 

身近なものを保護に使うなら、大きなゴミ袋を切り開いて貼る。

お金をかけてもいいなら「マスカー」と呼ばれる
ビニール付きの養生テープをホームセンターで買ってくる。

捨てるつもりのレジャーシートがあれば、それも活用できますよ。

 

 

5.必要なものが揃っているか確認する!

塗料とハケがあれば万事OK、ではないんです。
先の項目でも説明した、周りを保護するためのものも必要ですし、
研磨のためのサンドペーパーもいります。

さらに、塗料に合う「うすめ液」を用意する必要があります。
どのうすめ液を用意すればいいのかは、塗料の容器に書いてありますよ。

今回makinさんに使っていただく「油性ニス」には、
「ペイントうすめ液」というものが必要です。

 

あと、意外と重要なのが、いらない布。
こぼした塗料を拭いたり、ちょっと手が汚れたときに使います。

ホームセンターには「ウエス」という名前で売っているところもありますが、
別に買う必要はありません。(お店の人ごめんなさい)

基本的には綿の布であれば大丈夫なので、
着古した肌着や、捨てるつもりのシーツで充分なんです。

ちょうど整理しちゃったよ(>_<) って場合は、キッチンペーパーでもOKですよ。

 

ウエスとして使う場合に緒方がお勧めしないのは、
ティッシュペーパーとタオル地の布。

ティッシュペーパーは薄すぎて、破れたり千切れたりしやすい。
千切れた破片が塗りたての面に落ちた日には・・・(_ _;)
タオル地の布は埃が出やすくて、塗っているときに悪影響が出ます・・・(- _-;)

あと、ナイロンなどの化学繊維は、あんまり適していません。
吸い込みが悪いし、ラッカーなど溶解力の強い溶剤には
溶けることもあるかもしれません・・・。

 

 

蛇足1 実用する作品にはウレタンニスがお勧め!

ワシンのニスには、大きく分けて
「アクリル樹脂」と「ウレタン樹脂」を使ったものがあります。

アクリル樹脂は、乾いてもやわらかさが残る性質があり、
傷がつきやすい傾向があります。
ワシンの製品では「水性ニス」や「水溶性つやだしニス」がこれにあたります。

このアクリル樹脂の塗料を床やテーブルに使うと、
乾いていてもペタペタとくっつくような感覚が残ります。
このペタペタ感、乾いていないわけではなく、「タック」と呼ばれる現象なんです。
タックが起こるニスは実用家具には向いていないので、
屋内に飾る作品用に分類しています。

 

ウレタン樹脂は、乾くとしっかり固くなる性質があり、
タックは出ないので実用家具や床にも使えます。
ワシンの製品では「水性ウレタンニス」や「油性ニス」がこれにあたります。

ウレタン樹脂を使った製品にはバリエーションが多いので、
用途は塗料ごとに変わります。

 

塗料選びに迷ったら、遠慮なく誰かに聞いちゃってください。
聞くときのポイントは、どこで使うか(屋内or.屋外)と、
何に使うか(実用or.装飾品)+自分の好み(色つやなど)。

お店の人でもOKですし、ワシンの場合は会社に直接も大歓迎しています♪
DIY女子部の方なら、緒方の過去記事に書き込んでもらえればお答えしますよ(^o^)/

 

 

蛇足2 ニスの乾燥には3段階ある!

これはあまり知られていない
&日常生活には何の役にも立たないネタなんですが・・・。

 

第1段階 指触乾燥 (ししょくかんそう)

ニスの表面だけが乾いている状態で、そっと触ったときに塗料が手につかない。
あくまでも表面しか乾いていないので、力を入れて押すと指の跡が残ります。

 

第2段階 指圧乾燥 (しあつかんそう)

塗った塗料がすべて乾いた状態で、力いっぱい押し込んでも跡がつかない。
ニスの塗り重ねは、この段階まで乾いてから行います。

 

第3段階 完全乾燥 (かんぜんかんそう)

すべての塗装工程が終わってから、7~10日が経過し、
塗料の性能が完全に発揮された状態。

テーブルや床の場合は、
この状態まで乾いてから使い始めると、傷がつきにくくなります。

といっても、床の場合は暮らしている以上そんなに待てませんので、
家具を運び込むタイミングを、
塗り終わってから数日待ってからにする、ということが多いです。

 

 

何やら支離滅裂な内容になった気もしますが・・・とりあえずこんなところかなぁ。
自信を持って「これで全部!」と言い切れない自分が情けないですが・・・(^_^;)

 

次回はいよいよ、ニス塗りに入ります。
と言っても、次回ご紹介できるのは「1回目のニス塗り」のお話しだけです。
塗りのテクニック自体はほとんどご紹介できると思うんですが・・・
また長くなりそうな予感が(^_^;)

懲りずに読んでいただけると嬉しいです♪

 

次の記事はこちら ⇒ 古材再生でテーブル作り・・・のお手伝い? №5