古材再生でテーブル作り・・・のお手伝い? Last

古材再生でテーブル作り・・・のお手伝い? Last

 

こんにちは、和信ペイントの緒方です。

元・足場材を使ったダイニングテーブル作りをするにあたって、makinさんから「何を塗ったらいいかな」と相談されてる内容のご紹介、第6弾です(^o^)/

過去の記事はこちらから ⇒ 古材再生でテーブル作り・・・のお手伝い? №1

 

・・・まだ読んでる人、いるんですかね?
もう飽きられてる気もしますが、せっかくなので最後まで進めます。

前回1回目の塗り方をご紹介したので、今回はそれが乾いてからの工程です。
ほとんど繰り返しになるので、仕上げまで一気にご紹介します!

 

 

前回も書いてますが、1回ニスを塗って乾かすと、表面にザラつきが出ます。
このザラつきを取るために、ここで研磨をします。
ワシンではこの工程を「塗膜研磨(とまくけんま)」と呼んでいます。

使うサンドペーパーは400番ぐらい。
優しく撫でるぐらいの力加減で、木目に沿って研磨してください。
力を入れすぎると、
せっかく塗ったニスを削り落としてしまうので、気をつけてくださいね。

研磨をすると表面が白っぽくなります。
細かい傷がついたことで、白く見えてしまうんです。
上からニスを塗れば、この傷(白さ)は消えてしまいます。

ちゃんと研磨できたかどうかは、実際に触ってみるとよく分かります。
ザラザラだった手触りが、さらりとした状態に変わっていれば大丈夫です(^o^)/
粉をきれいに拭き取って、2回目の塗装に移ります。

 

粉で思い出しました。
研磨をしたとき、ニスがちゃんと乾いていれば粉状の研磨カスが出ますが、
乾き方が足りないと、消しゴムのカス状の研磨カスが出てきます。
固まりのゴミが出てきたときには、もう少し乾燥時間を取ってくださいm(_ _)m

 

 

2回目以降のニス塗りは、注意する点は1回目と大体同じです。
ただ、木はほとんど塗料を吸い込まなくなっているので、
1回目より少ない量で塗れることが多いんです。

ハケにニスをつけすぎないように気をつければ、失敗も減りますよ。
塗り終わったら日陰でゆっくり乾かすところも、同じです。

 

makinさんはテーブルをつや消しに仕上げるので、
全部で3回塗る方法をご紹介していますが、
透明や色物(どちらもつやあり)で仕上げる 場合は、
2回で仕上げても問題ありません。

乾いたところで状態を確認して、
仕上がりが好みに合っていれば「完成」です。

 

透明の場合は、もっとつやが欲しい場合に、
色物の場合は、もっと色を濃くしたい場合に、塗り重ねをします。

もし色物を塗っていて、
色は濃くしたくないけどつやが欲しい場合は、同じ製品の透明を、
色つきのつや消しにしたい場合は、
色が好みに合ってから同じ製品のつや消しを塗ってください。

 

 

3回目以降の塗り重ねをする場合も、間には塗膜研磨を挟みます。

ニスを2回塗った場合は、大体ザラつきは出なくなっていますが、
ハケによる凹凸を整えたり、乾燥中に落ちた埃を取り除いたりする他に、
表面に細かい傷をつけることによって、
上塗りしたニスがよりしっかり密着するという効果もあります。

表面が平らなほどきれいに見えますので、
面倒でも毎回研磨することをお勧めします

 

makinさんの場合は、
ここで使う色を透明クリヤーからつや消しクリヤーに変更します。

つや消しクリヤーは、塗料の中に粉が入っているので、
フタを開ける前によく混ぜる必要があります。
上澄みを使うと、透明を塗ったのと大差ない仕上がりになってしまうんです・・・。

今さらですが、色物を塗る場合もフタを開ける前にしっかり混ぜてくださいね。

つや消しクリヤーの場合は「つや消し剤」、
色物の場合は「顔料(色の成分)」が沈んでいます。

色物を塗っていて、色がおかしいなと思ったら、
一度念入りに混ぜてみてください。
缶入りなど容器の中が見えない場合は、
混ぜ方が足りずに本来の色になっていないことがよくあります。

 

つや消しクリヤーを塗ったら、また日陰でゆっくり乾かして、完成です。
仕上げの時は、研磨をする必要はありません。
塗りっぱなしで「完成」になります。

今回は食卓を塗っているので、家の中に運び込むのは、
塗料の臭いが気にならなくなってからにした方が無難です。
せっかくの美味しいご飯が、クサい臭いに邪魔されてしまいますので・・・。

結果的に数日乾かすことになりますので、
乾燥工程が「完全乾燥」まで至り、傷もつきにくくなります。

 

 

ざっと流れをご説明してきましたが、塗装工程はこれでおしまいです。

塗り方より前置きが長かったじゃん! という声が聞こえてきそうですね(^_^;)
でも実際、事前の準備やちょっとしたコツを知っているかどうかで、
仕上がりは大きく変わります。

 

細かいハケの使い方とかも、makinさんにはお伝えしています。
言葉では説明しにくい範囲になってしまいますので、
これは直接教わった方の特権にさせてください。
実はmakinさんにも伝わってるのか、悩みどころなぐらいなんです・・・。

もちろん、緒方が企画するWSではお伝えできますよ♪

 

 

総まとめとして、ワシンのHPでご紹介している動画を載せておきます。
全部見て6分ほどです。ヒマな時にでも見てやってください。
時々ホームセンターさんにもモニターが置いてあります。

[youtube]http://youtu.be/EVPQX28r2gw[/youtube]

 

 

こちらは、最新作の水性工芸うるしの塗り方です。長さは8分ほど。
ワシンのイメージキャラクター、もくじぃも登場してます♪
ちょっと教育番組風味の仕上がりです。

[youtube]http://youtu.be/zj1W6lXPanU[/youtube]

 

長丁場へのお付き合い、ありがとうございましたm(_ _)m