エフェクトペイントに夢中!

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さて、去る1月25日。練馬Kakuri工房に大阪からあのすごい男がやってきた。

じきじきにDIY女子部に単身乗り込み次々とスペシャルな技を披露していく。そう。株式会社タカラ塗料 代表トレードマークのハンチング帽の下から覗く顔には、女の園に男一人、というアウェイ感は微塵も感じさせない落ち着きが醸されていた。女子部の女性達はあっという間に彼のマジカルワールドに引き込まれて行った。


いよいよWS開始である。

塗装前に、まずはスタイロの表面にコンクリートのような丸いくぼみや筋の跡をつける。

 

ちなみに、このコンクリートの丸い凹み。これってなんだろう?というのもこの時話題になった。コンクリートを打設する時に型枠を引っ張るセパレータの跡なのだが、イメージを見つけたので、この図を参照されたい。

画像出展-現場技術者が教える「施工」の本〈躯体編〉

 

コンクリート風にセパレータの跡や型枠の筋を付けたら、いよいよコンクリートのざらざら感を再現する塗料を全面にざっと塗って行く。塗料を付けたスポンジで叩くようにつけていく。今回使ったベースの塗料はザラザラ。タカラ塗料ではざらざらとさらさらがある。実際、コンクリートブロック風のざらざらなコンクリートとは別に、内装壁の打ちっぱなし風はさらさらすべすべしているので、どんなコンクリートを再現したいのか、によって下地の塗料を選択するのがよいようだ。

ざらざらセット

 

 


この下地の塗料を含め、4種類の塗料を塗り重ねる。ポイントは塗料はそれぞれ混ぜるのではなく、1種類ずつ塗る事。塗った後、しっかり乾かしてから次の塗料を塗る。これが肝心。

乾かす時に、工房には不思議な光景がしばしば目撃されることになる。

アラーの神よ!とばかりにエアコンに向けて製作物を高く掲げる姿。

 

宗教だろうか。

きっとエアコン教だろう。

もちろんドライヤーを使うのでもOK。むしろドライヤーをお勧めする。が、同時に何台もドライヤーを使うとブレーカーが落ちるので、順番待ちをする時間も惜しい人達はエアコン教となるのもやむをえないだろう。

ざらざらが乾いたら、次はコンクリートの色を付けていく。

まずはダークグレー、次にサンド、最後にセメントグレーを塗るのである。ここからは塗料を5倍程度に希釈し、ところどころに色を重ねていく。丸い凹みや筋のところは陰に見えるように、入れて行く。霧吹きをかけ、少しウエスで抑えるように拭き取ったりして、濃淡をつける。

一色塗ったら、エアコン教徒として、しっかり乾かす。乾いたら次の色をところどころに重ねていく。こうして複数の色をランダムに重ねて行く事で、不思議と奥行き感が出てくる。


一色ごとに塗ったり霧吹きをかけて色を少し落としたり、乾かしたり。

 

こうして出来上がった作品はこちら。

 

エアコン教の教徒達がこちら。

 

練馬の冬は大阪の熱風に魅せられ、インフルエンザの脅威から免れた者達に笑顔をもたらした。


さて、このコンクリート風塗装の作品のボード。何に使うのだろうか。

Yes!インスタグラムである。今回のものは30cm×30cmのサイズなので、アクセサリーや小物などの写真を撮るのにそれらが映えるように使える。

大きなサイズに作れば家具などの背景にも使える。当日インフルエンザの脅威に負けてしまった人、これを読んで興味を持った人たちは、工房にあるサンプルで試してみることをお勧めする。これはハマる。