アパートリノベ・ビフォーアフター(5)

アパートリノベ・ビフォーアフター(5)

 

   「事件は現場で起こってるんだ!」 Part 2

 

前回、テレビの「ビフォーアフター」を真似て、

「さて、我々はこの問題をどうクリアしていったのでしょう?」

なんて、クイズ風にカッコつけてみましたが、すごい答えを期待していた方々、ゴメンなさい。

この解決方法、要は簡単なことだったんです。

棚の存在が、前に立って作業する人の邪魔にならず、しかも存在感を持たせるには、棚の下の部分を浅く、上の部分を厚くするという方法をとったんです。

で、最初に書いたデザインがこれです。

棚を横から見たところ

 

 

 

 

正面から見たところ

 

つまり横から見たら、三角になるような形を考えたんですね。

こうすれば、圧迫感が少なく、しかも棚としての存在感もでる・・・というわけです。

ところがこのデザイン、「目を引くようなカッコよさ」としてはまだまだな感じでした。

で、さすが女子部です。

担当してくれた牟田さんが現場で色々工夫してくださり、しかもどうやったら作業する人にとって使いやすい棚になるかまで、真剣に検討してくれました。

その結果がこのデザイン。

一番下は雑巾などをかけるポール、その上に洗剤を置ける棚板を取り付けました。

それにしてもどうですか、この曲線美!

めちゃくちゃカッコよくないですか?

隣に位置している鏡のまわりには、素敵な額縁を作製。

しかも額縁と棚とを同じ色にしたことも相まって、全体に統一感が生まれました。

こうして今まではただ漠然と様々なものが並んでいた殺風景なサニタリーが、いい感じの空間になったんです。

ビフォー

 

アフター

ところでこの棚に関しては、実は他にも苦労がありました。

それは取り付けする壁の背後がどうなっているかがわからない! という問題です。

DIYを好きな方なら皆さんご存知かと思いますが、棚を取付ける際には間柱を探したりして、しっかりと取り付けないといけないんです。

一生懸命センサーなどを使って探しますが、どうも正確な場所がわかりません。

こんなふうに古い建物になると、壁の構造がどうなっているのかわからないケースも出てくるのだそうです。

ちょうどそんな時、女子部の部長であるシッシーがご家族で訪問してくれました。

たまたまお子さんの運動会がすぐ近くのアリーナで行われたので、帰りに寄ってくださったとのこと。

ラッキー♪

さすがシッシー、取り付け方について、色々と試行錯誤してくれました。

しかも建築士である旦那様まで一緒になって考えてくださって、その際は本当にありがとうございました!

これはコンセントのカバーを取って、壁の内部を調べているところです。

 

 

シッシーいわく、「リフォームは、建物の構造自体がわからないことが多いから、新築よりずっと難しいんだよ」とのこと。

へぇ~~~、そうなんだ!

私たちは、結構むずかしいことにチャレンジしているんだな・・・と認識をあらたにしたのでした。

ここで一句・・・

      リノベとは、現場で起きる難問に、知恵を絞って対処すること

お粗末さまでした  。(*^▽^*)ゞ

 

 

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