アパートリノベ・ビフォーアフター(6)

アパートリノベ・ビフォーアフター(6)

                            画期的だった階段のリノベ

 

階段のリノベについては、悩みに悩んでいました。

なぜなら以前の階段の表面は、どことなく板状のプラスタイルっぽく見えていたからです。

プラスタイルって、今はあまり使われなくなった名称ですが、昭和40年代くらいまでは盛んに使われていた床材で、リノリュウムのような柔らかさがなく、硬い板状でできています。

昔はよく、老朽化したプラスタイル床の一部がパリンと割れて剥がれたりしているのを見かけたりしたものです。

 

そんなわけで、階段の表面を覆っているものがもしもプラスタイルだった場合、はずす手間の大変さとあとに残った糊の処分などが懸念されたのでした。

そんな中、作業の初日にたまたま女子部がWSでお世話になっている東リの社員の方々がみえました。

多分、和室の畳をフローリング化する際に東リさんのフロアシートを使ったことで、仕上がりの感じを見学しにいらっしゃったのだと思います。

 

その際、とても貴重なお話を聞くことができました。

いわく、『雨の日はできればフロアシートは貼らないほうがよい』とのこと。

なぜなら湿気が接着剤の中に入り込むと、その影響で白化がおこり、きれに仕上がらないのだそうです。

 

そんなお話をお聞きしているうちに、思い切ってこの階段の床材についても質問してみました。

現場を見ていただくと「これは多分クッションフロアでしょうから、簡単にはがせると思いますよ」とのこと!

 

良かったっぁ~(*´∀`*)  それでは作業開始!

ということで、さっそくいーちゃんが階段の滑り止めをはずす作業のお手本を見せてくれました。

まず滑り止めのゴムの部分を取り除きます。

 

その後、階段のビス止めをはずすんです。

 

見ているだけだと簡単そうなんですが、いざビスを外そうとすると、経年劣化で固着していて、電動ドリルがからまわりし、どうもうまくいきません。

いーちゃんからは、『ドリルの上に体重をグッとかけてまわせば比較的簡単に動くよ』・・・と言われたんですが、これがなかなかそうはいかない。

やってるうちにネジ山がダメになりかけたので、仕方なく代わってもらうことにしました。

 

で、いーちゃんがやるとすごくスムーズに・・・これはやっぱり経験の差なんでしょうかね?

 

こうしてネジを外し終わると、床シートはペロッと簡単にはずれたので、なんだか拍子抜けしてしまいました。

全部はずし終わり、階段の木地に軽くヤスリをかけて平滑にしてから、下地剤を塗布しました。

それにしてもこんな作業はまったくの初体験だったので、なかなか面白かったです。

 

その後は、階段に直接ペンキを塗る作業。

実は私、階段を塗装出来るなんてこと、今回はじめて知りました。

 

塗装が乾いてから、階段の蹴上げの部分には、モカさんがステンシルを入れてくれました。

で、仕上がりはというと・・・こんな個性的な階段、見たことない!

 

玄関正面からまっすぐ廊下を歩いていくと、突き当たりが階段になるんですが、蹴上げの部分の一つ一つにステンシルが入っているので、演出効果は抜群です。

階段コーナーがぐっとオシャレになりました。

 

 

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